17年の国際会議、神戸市が開催件数で国内2位浮上 医学会多く・政府観光局

20181122国際会議件数

 日本政府観光局(JNTO)が22日発表した2017年の国際会議統計では、神戸市での国際会議の開催件数が前の年に比べて145件増の405件と、東京23区(608件)に次いで都市別開催件数の2位になった。16年の4位から順位を2つ上げ、統計が比較できる07年以降では最高の順位になった。神戸では医学・科学技術関連が183件、地元大学での社会学関係の会議は153件と多く、これらで全開催件数の約8割を占めた。

 参加者の総数が50人以上で、3カ国以上の参加があり、開催期間が1日以上の会議を国際会議と認定。JNTOが全国のコンベンション(会議・集会)推進機関などからの情報を取りまとめた。日本全体では前の年に比べ6%多い3313件の会議が開かれ、過去10年では最高の件数になった。開催都市別では3位が京都市(306件)、4位が福岡市(296件)、5位が名古屋市(183件)と続いた。

 神戸市での国際会議の誘致は神戸観光局の「神戸コンベンションビューロー」が担当。会議への補助金から手提げ袋などグッズの提供に観光案内といった、細部にわたって会議の開催を支援。会議の主催者や事務局を担当する研究者らが神戸での国際会議開催に向けて動きやすくなったと、感触を得ているようだ。一方、神戸観光局は統計の担当者を配置。情報収集に力を入れて、JNTOに報告できる件数を増やしたのも順位に大きく寄与した。

 政府が2013年に掲げた「日本最高戦略」では、2030年にアジアでトップの国際会議開催国として「不動の地位を築く」との目標を掲げる。今後は日本国内各地で会場になるコンベンション施設の新設や増設も計画されていることもあり、JNTOは民間とも協力して国際会議の誘致を強化するという。神戸での国際会議の件数は、今後も増えそうだ。

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