北前船ゆかり「新名物」をどうぞ 兵庫津、日本遺産に追加認定で

20181116兵庫津関連商品

 神戸市兵庫区を中心とした地元企業で構成する、よみがえる兵庫津連絡協議会(会長・高田誠司協和商事社長)に加盟する食品メーカー5社は、江戸時代から明治初期にかけて活躍した「北前船」ゆかりの9商品を相次いで発売した(商品写真=神戸観光局提供)。今年5月に、兵庫区にあった北前船の寄港地「兵庫津」(ひょうごのつ)を文化庁が日本遺産に認定したのをきっかけに各社が開発。「新しい神戸の名物」として広めていく考えだ。

 昆布や数の子など、北海道から北前船で運ばれたとみられる海産物の加工品や、黒豆やてん菜糖といった北海道産の農産物を使った商品を各社が開発。北前船の関連商品と、ひと目で分かるように北前船をデザインした共通のシール(写真の左下)を貼り付けて販売する。すでに各社の直営店では販売を始めているが、今後はショッピングセンターなど「各社の商品をまとめて購入できる場所なども探していきたい」(高田会長)と話していた。

20181117北前船商品

 北前船は瀬戸内海と日本海を通って、大阪と北海道を結んだ貨物船。北海道までの交易ルートを開拓した高田屋嘉兵衛(1669〜1827)は現在の兵庫区西出町に本店を構えた。北海道方面への下り荷では瀬戸内海の各地で製造した塩のほか、衣服に紙などの日用品、縄やむしろといったワラ製品などを運び、大阪方面への上り荷は主に海産物だった。現代でも兵庫区に多い、乾物問屋や食品メーカーの源流とされている。

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