トリドールの今期、純利益一転33%減に下方修正 下期の国内既存店5%減を想定

20181114トリドール 業績修正グラフ

 トリドールホールディングスは14日、2019年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比33%減の31億円になりそうだと発表した。従来予想である40%増の65億円から、一転して減益見通しになった。上期には豪雨や台風の影響で既存店売上高が想定を下回り、10月以降も国内丸亀製麺での既存店売上高の想定を前期並みから5%減に見直した。減収の影響に加え、コスト増も重荷になる。

 売上収益は24%増の1446億円、営業利益は38%減の47億円を見込む。従来予想は1532億円、98億円だった。新規出店による増収効果などで全体での増収は確保する。ただ、原材料高や、人件費の上昇などによる販管費の増加が重荷になる。4〜9月の売上原価は35%増、販管費は30%増といずれも同期間の売上収益の伸びを上回った。

 配当金を前期比3円50銭増の年30円にする計画は据え置いた。

 同時に発表した18年4〜9月期の連結決算は、純利益が2%減の29億円だった。従来予想である22%増の36億円から一転の減益になった。増収もコスト増による採算悪化が逆風になった。9月末の店舗数は3月末に比べて65店舗増えて1605店(FCなど含む)になった。売上収益は28%増の719億円、営業利益は7%減の41億円になった。

 あわせてトリドールは株主優待の強化を発表。従来は毎年9月末の株主を対象に、割引券を年1回配布していたが、3月末と9月末の年2回に拡充する。配布する割引券の枚数は保有する株数によって変わるが、最も多い1000株以上では100円引きの割引券を100枚(1万円相当)にする。

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