川重、愛知県でゴミ処理施設の整備・管理・運営を受注 総額295億円
- 2018/11/12
- 23:04
川崎重工業は12日、知多南部広域環境組合(愛知県知多郡武豊町)から「ごみ処理施設整備・管理運営事業」を受注したと発表した。設計、建設、運営を一括して受託する公設民営の「DBO方式」で受注。川重などが組織する事業体がゴミ処理施設を設計・建設するのに加え、20年間の施設運営も担当する。ゴミ処理施設は2022年3月末までに完成させる予定だ。受注額は建設が税込み190億円、運営が同105億円。受注総額は合計295億円になる。(図は完成予想図=川重提供)
今回受注したごみ処理施設は1日あたり283トンの処理能力を持つ計画。排ガス処理装置と排ガス再循環システムを組み合わせ、ダイオキシン類などの有害物質や二酸化炭素の排出量を抑える。燃焼で発生する熱は、発電や近隣への熱供給に活用する。ゴミ処理施設で安定して発電するために燃焼を制御する独自技術「Smart-ACC」を採用。時間当たり発電出力の調整幅が従来の約2倍に広がり、電力需要に応じて発電できるようになる。
建設工事は川重を代表として、徳倉建設(名古屋市)、七番組(愛知県半田市)、大進(同)で構成する共同企業体が手がける。運営は川重と子会社の川重環境エンジニアリング、徳倉建設、七番組、大進が出資する特別目的会社「グリーンパーク知多南部株式会社」が担当。中継施設からの運搬業務は知多環境保全センター(愛知県知多郡南知多町)が担う。
知多南部広域環境組合は、半田市、常滑市、南知多町、美浜町、武豊町の2市3町にある3か所のゴミ焼却施設を集約し、新たな広域のゴミ処理施設を整備するために設置した団体。行政サービスの一部を共同で実施するための「一部事務組合」として組織した。今回の施設整備と運営については5月に入札を実施していた。
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