久元神戸市長、3空港懇談会「意気込めば意気込むほどゴール遠のく」
- 2018/11/11
- 23:27
神戸市の久元喜造市長は11日午後に神戸市中央区で開いた「ネットモニターとの対話フォーラム」(写真)で、近く開催されるとみられる関西3空港懇談会への意気込みを問われ「意気込めば意気込むほどゴールが遠のくという話」との認識を示した。「神戸空港をもっと有効利用しろという考えには(意気込みを訪ねたネットモニターの男性と)全く同感」としながらも、「神戸のことだけを主張するのではなくて、関西全体のためにどう貢献できるのかをしっかり考えて臨みたい」と語った。
神戸空港には現在、午前7時〜午後10時のみに離発着することや、就航便は1日30往復まで、国内線のみといった運用規制がある。こうした規制の緩和が「大きな目標」。関西国際空港が9月の台風被害で一時閉鎖したのをきっかけに、関西3空港懇談会を開催する機運が高まった経緯などを踏まえ、規制緩和に向け「どのように合意が得られるかが大事なところ」と説明した。
久元氏は神戸空港と山陽新幹線の新神戸駅との間で、行き来の利便性を高める方法についても触れ、「生田川沿いの道路の拡幅」「港島トンネルを地下で延伸して新神戸駅に持っていく」という案が「現実的」と強調した。JR三ノ宮駅と神戸空港を結ぶポートライナーを、現在より2両多い8両編成にして輸送能力を高める案については、車両が小さいため「(大きな手荷物を持った)空港利用客にとって必ずしも適当とは言えないポートライナーに、数百億円を投資をするのが良いのかどうか思案中」と話した。
このほかネットモニターの母親と一緒に参加した小学生からは「自由研究で調べようと思って神戸市のホームページを見たら、子供用のページがなくて難しいことばかりだった」との意見が出た。これに久元氏が「分かりました。3カ月以内になんとか」と約束する一幕もあった。
神戸市がネットを通じて施策に関する意見を聞く「神戸市ネットモニター」の約30人が参加した。「ネットモニターと市長との対話フォーラム」は今年9月に続いて今年度3度目、通算4度目の開催。次回は来年度になる予定だ。
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