ケミプロの今期、税引き益69%減に下方修正 競争激化と原材料高で苦戦

 ケミプロ化成は9日、2019年3月期の単独税引き利益が前期比69%減の6000万円にとどまる見通しだと発表した。従来予想の9000万円から下方修正し、減益幅が拡大する。競争激化による受注減で主力の紫外線吸収剤の生産調整を実施したが、在庫の増加による原価率の悪化が想定を上回った。ただ、前期比50銭減の年間3円(中間なし)を配当する従来予定は維持する。

 売上高は前期比3%増の96億円、営業利益は10%減の3億3000万円を見込む。従来予想は100億円、3億5000万円だった。4〜9月期の紫外線吸収剤の販売はほぼ想定通りだったが、下期にかけて受注量が弱含んでいるという。原材料価格の高止まりも逆風になり苦戦する。強化している受託製造品の販売増が見込めるが、現時点では補えない見通しだ。

 同時に発表した18年4〜9月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比96%減の500万円だった。紫外線吸収剤の原価率悪化が響いた。売上高は4%減の47億円、営業利益は43%減の1億6200万円になった。売上高は従来予想(48億円)並みだった。

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