山陽電、運輸業の費用増で上期減益 通期の純利益予想はやや下方修正 

20181109山陽電決算グラフ

 山陽電気鉄道が9日発表した2019年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比12%減の12億円だった。7月の豪雨や9月の台風などに見舞われた運輸業は増収を確保したが、費用増で原価率が悪化したのが響いた。前年同期に赤字だった流通業は黒字転換したが、補えなかった。従来予想の14億円に届かなかった。

 売上高にあたる営業収益は2%増の239億円、営業利益は10%減の19億円だった。従来予想は236億円、19億円だった。沿線の企業が活況だったほか、人気アニメ「カードキャプターさくら」の装飾電車を運転したことなどで、定期外運賃と定期運賃の両方が伸びた。バスも含む運輸業全体でも増収。流通業では景気回復を背景にお中元の需要が寄与した。

 19年3月期の連結業績予想は、純利益が前期比2%増の23億7100万円になる見通し。従来予想の23億7600万円から小幅に下方修正した。上期の減益幅拡大を通期予想に反映したもよう。営業収益は8%増の509億円、営業利益は6%増の36億円を見込む。従来予想は504億円、35億円だった。年間25円(うち中間12円50銭)の配当計画は据え置いた。

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