神栄の今期、純利益一転の69%減に下方修正 婦人服小売り、ホコリセンサー不振

20181031神栄業績修正グラフ

 神栄は31日、2019年3月期の連結純利益が前期比69%減の5000万円になりそうだと発表した。従来予想の3億5000万円から一転して大幅減益の見通しになった。7〜9月に繊維分野が不振だったのが響く。前期に好調だった電子部品分野でホコリセンサーの需要も伸び悩んでおり、減収が利益を圧迫する。一方、建設資材などが堅調で収益を下支えする。

 売上高は微増の435億円、営業利益は50%減の4億円を見込む。従来予想は445億円、10億円だった。 7〜9月の繊維分野は、アパレル卸売こそ底堅く推移したが、靴下などレッグウエアが不振で、カジュアル製品を増やした婦人服小売りも苦戦した。ホコリセンサーは、中国の大気汚染が改善したことで、空気清浄機の需要が後退した可能性もあるという。

 31日に神戸市内で記者会見した赤澤秀朗専務は、苦戦した婦人服小売りについて「秋冬物は従来のエレガンス路線に回帰し、復調の兆しが見えてきた」という。ホコリセンサーについては「車載用など空気清浄機以外の用途のものを今期中にも発売する」と説明。今期の5000万円の最終黒字確保は「最低ライン」と話した。

 18年4〜9月期の連結決算は、最終損益が1億4700万円の赤字(前年同期は1億2500万円の黒字)だった。繊維分野の苦戦と、ホコリセンサーの伸び悩みが響いた。売上高は1%減の214億円、営業利益は96%減の2100万円だった。

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