神戸製鋼、今期純利益45%減に下方修正 自然災害やクレーン倒壊など響く

20181030神戸製鋼業績予想修正グラフ


 神戸製鋼所は30日、2019年3月期の連結純利益が前期比45%減の350億円になる見通しだと発表した。従来予想の450億円から下方修正し、減益幅が拡大する見通しになった。6月に起きた大阪府北部地震や7月以降に相次いだ豪雨や台風の影響で、稼働日数が減少した影響が出る。加えて高砂製作所(高砂市)で7月に起きたクレーン倒壊事故による販売減なども響く。

 営業利益は44%減の500億円を見込む。従来予想は550億円だった。クレーン倒壊事故による販売台数の減少や、事故機の廃却損などで合計25億円を費用計上する。加えて焼結鉱の生産に使う設備の一過性トラブルによる生産減の影響が、従来の見込みよりも30億円膨らむ。さらに足元では競合激化が採算が悪化している圧縮機などの「機械」で利益の見通しを引き下げた。売上高は8%増の2兆300億円になる見通しを据え置いた。

20181030神戸製鋼セグメント別

 同時に発表した2018年4〜9月期の連結決算は、純利益が15%減の333億円だった。台風など自然災害の影響を受けたほか、クレーン倒壊事故の影響などが表れた。営業利益は55%減の231億円になった、一方、鉄鋼の原料価格上昇を販売価格に転嫁したことなどで、売上高は6%増の9582億円と伸びた。

 中間配当は従来予定通り10円とした。期末配当の金額は「未定」としている。

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