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オリックスの宮内氏「神戸は街を作りかえる時期」 神商140周年式典で特別講演

20181002オリックス宮内義彦氏

 1935年に神戸市で生まれ、2002年から神戸市の「神戸大使」を務めるオリックスの宮内義彦シニア・チェアマン(写真)は、2日に開いた神戸商工会議所の140周年記念式典で特別講演の講師を務めた。宮内氏は神戸市が「都市として勢いが弱くなった」背景には、関西の地盤沈下、阪神淡路大震災、神戸経済をけん引した重工業に取って代わる産業が育たなかったことの3点があると指摘。そのうえで大規模開発によって広がったニュータウンや、十分に活用されない埋立地などを再編して「街を作りかえる時期」との見方を示した。

 宮内氏は今年5月に神戸市に助言を求められ、下調べに神戸市内を見て回ったという。その際に六甲山に登ると、大阪湾から瀬戸内海まで見渡せる展望台に驚いた。せっかくの観光資源にもかかわらず、函館の夜景などに比べても知名度は低く「十分に活用できていない」。観光に限らず、こうした例が神戸市には多いと強調した。高齢化が進む中で、そうした都市としての資源が十分に活用できるよう、「交通機関はエレベータだけ」といえるほどコンパクトに都市を作りかえる必要があるとみる。

 加えて、1990年代にピークを迎えた日本経済は世界に占めるシェアが低下しており、日本の中だけで活動しても展望が乏しいと指摘。一方で「海外の人が来ても、そう不自由しない蓄積が神戸にはある」。神戸医療産業都市が連携する相手先としても「アジアとの連携は、まだいくらでも発展、開拓する余地があるように思えてならない」と述べ、中国や東南アジアの大学との産学連携を前向きに進めるよう提案した。

 訪日外国人観光客の流入が京都や大阪に遅れを取っていることなども挙げ、「いまの神戸の現状を認めたうえで、将来へ向けてやれることは、いくらでもあると思う」と語った。神戸市が進める三宮再開発には期待しているが「やはり時間がかかって遅いなあと思えてならない」という。半面、「今まで遅れた分、よその失敗を学ぶことができる」と述べ、他都市には見られない新しい形の駅周辺の再開発に対する期待感を表した。

 質疑応答では、会場から神戸空港から関西国際空港まで海底トンネルでつなぐ構想について意見を求められると、宮内氏は「私は前から言っていた」と即答。「同志を得た思い」と話した。海底トンネルなどで川崎市と千葉県木更津市を結ぶ東京湾アクアラインが便利に使われている例を挙げ、「関西の人口規模などを考慮すると、トンネルを掘っても採算が取れるのではないか」との見方を述べた。

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