神鋼環境、IHI子会社の「廃棄物処理施設」事業を統合 54億円で

20180927神鋼環境ソリューション本社

 神鋼環境ソリューションは27日、IHI子会社が手がけるゴミ焼却場など廃棄物処理施設の関連事業を2019年1月1日付で統合することが決まったと発表した。IHI子会社のIHI環境エンジニアリングと同事業の吸収分割契約を結んだ同日付で結んだ。対価として神鋼環境はIHI環境に54億円を支払う。神鋼環境は事業統合に伴う株主総会を12月19日に開催する。

 廃棄物処理場ではゴミ焼却などの機能だけではなく、再資源化や燃焼によるエネルギーを活用した熱電併給などの需要が高まっている。事業を統合することで両社のノウハウを持ち寄り、より高度化した処理場の建設や運営に対応することなどがねらいだ。両社は3月に基本合意した後、事業統合の条件などを探って協議を進めてきた。

 同事業の売上高は18年3月期の実績で神鋼環境が258億円、IHI環境が133億円と合計391億円だ。これを2026年3月期には500億円に引き上げる目標を設定。両社の実績や技術力を前面に打ち出して、需給獲得の増加をねらう。経常利益は同じく26年3月期に25億円を目標とした。

 19年3月期の神鋼環境の業績に対する影響は「現在精査中」としている。業績予想修正などが必要な場合は改めて発表するという。(写真は神戸市灘区の神鋼環境本社)

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