三宮再開発 神戸市「えき≈まち空間」基本計画を決定、事業実施の段階に

20180918三宮クロススクエア段階整備

 神戸市は18日、三宮再開発の核になる「えき≈まち空間」の基本計画を決定した。駅と駅をつないで神戸の玄関口を作ることを目的に、三宮交差点で歩行者以外の交通を大幅に制限して新たな駅前広場にする「三宮クロススクエア」の整備をめざすことなどを盛り込んだ。神戸市の今西正男・住宅都市局都心再整備本部長は同日午前に開いた都心三宮再整備推進会議(会長・加藤恵正・兵庫県立大教授)の第4回会合で、「構想発表から長い時間がかかったが、ようやく本格的な事業実施の段階に入った」とあいさつした。

 基本計画では、これまで神戸市が示していた基本計画の案に対する意見募集(パブリック・コメント)の結果を受けて、(1)より分かりやすく図や文言を修正(2)基本的な考え方を「空間」「交通」「景観」の3部構成で説明(3)ユニバーサルデザインや自転車に関する記述を充実(4)自動車の交通特性に関する説明(5)三宮クロススクエアは段階的に整備する--といった点で手を加えた。

 三宮クロススクエアの整備については、2025年ごろにJR三ノ宮駅前の南側で車線を減少、2030年ごろには東側を完成させる。三宮クロススクエアの西側や南北の交通を制限して三宮クロススクエアを完成させる時期については明示しなかった。(図=神戸市の配布資料より)

 この日の推進会議では基本計画に加えて、新たな神戸文化ホールを三宮地区に設ける計画が進んでいることや、現在の市役所3号館跡地に中央区役所が移転する計画、神戸市役所などから港湾地区に行くための歩道橋について設計競技(コンペ)を開催していることなどを神戸市が報告した。出席した委員からは「(神戸市中央区雲井通5に新築する)バスターミナルのビルも含め、さまざまなプロジェクトがバラバラに動いていており、全体をマネジメントする仕組みが必要なのではないか」(神戸芸術工科大学の小浦久子教授)といった指摘も相次いだ。

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