神戸市の補正予算案83億円規模 災害対策や北神区役所の設置など

20171129神戸市役所1号館

 神戸市は11日、一般会計で52億4200万円の2018年度9月補正予算案を発表した。特別会計と企業会計を合わせた全会計ベースの規模では83億1900万円になる。7月に発生した豪雨や台風関連などの緊急対策が82億6600万円とほとんどを占めるが、子育て支援の拡充や北神区役所の設置にかかる費用なども計上。18日に開幕する神戸市議会で審議する予定だ。

 7月の豪雨や台風関連に伴う、道路や公園、河川、港湾などの復旧費用に79億7800億円を充てる。このほか6月に発生した大阪府北部地震に関連し、ブロック塀の撤去に対する補助金で9500万円、神戸市が保有する施設のブロック塀撤去に1億8500万円を計上した。今夏の異常な暑さを受けて、今後の高温に関連する調査費用の300万円も盛り込んだ。

 子育て支援の拡充には2億4500万円を計上。このうち保育士の待遇改善に1億4000万円を投入する。さらに保育施設などへの補助を手厚くするほか、保育サービスコーディネーターを5人増員する計画だ。19年5月に北区で2カ所目の区役所として設置する「北神区役所」の関連費用は1000万円。北神支所から格上げし、サービスを拡充する。北図書館北神分館を移転し、北神図書館として開館するための整備費用4300万円も計上した。

 予算額の合計は今回の補正によって、一般会計で7837億円と当初予算(7784億円)に比べ約0.7%増加する。全会計ベースでは1兆7649億円と、当初予算(1兆7565億円)比で0.5%の増加だ。増加する事業費83億1900万円の財源は、53億1300万円を神戸市債の発行でまかなうほか、27億3100万円を国庫支出金の増加が見込まれる。このほか兵庫県からの支出金や一般財源などの増額分も充てる。

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