トーホー、シンガポール子会社を統合 新社名「トーホーシンガポール」

 トーホーは、シンガポールで日本食の食材を卸売りする完全子会社3社を、2019年8月1日付で統合すると発表した。3社の中で最も売上高が大きいシマヤトレーディングが存続会社になり、マルカワトレーディングとトモヤ・ジャパニーズフード・トレーディングの2社を合併。新会社名を「トーホーシンガポール」にする。3社体制だったシンガポール事業の経営効率を高め、事業を強化するのがねらい。27日にトーホーが開いた取締役会で合併を承認した。

 15年12月にマルカワ社、17年1月にトモヤ社、17年11月にシマヤ社を順次傘下に収め、トーホーはシンガポールでの業容を拡大してきた。17年12月期の収益は3社で合計すると売上高が22億円、当期純利益は1億7600万円になる(トモヤ社は決算期変更のため9カ月決算)。今後は効率的に日本食市場の拡大や、シェア向上などに力を入れるとみられる。

 一方で、トーホーは21日に、シンガポールで業務用青果卸売りの「フレッシュダイレクト」と、青果加工業の創業を準備している「キッチノミクス」の2社について、10月1日付で全株式を取得すると発表していた。取得費用は合計41億9500万円。シマヤ社など合併する3社は、いずれも青果の取り扱いが少なく、品ぞろえ拡充と販路拡大につなげるとしている。

関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

広告

神戸経済ニュース twitter

広告

神戸経済ニュースについて

神戸経済ニュース

Author:神戸経済ニュース
「神戸を知ると世界が分かる」を合い言葉に、神戸の景気・企業・金融・経済政策などにまつわる話題を随時お伝えします。すべての記事がオリジナルです。

詳しくはこちら。

広告