川重、米通勤電車の追加製造と点検修理工事を受注 総額約266億円

20180730川重PA-5

 川崎重工業は30日、米現地法人を通じてニューヨーク・ニュージャージー港湾局トランスハドソン公社(PATH)から、2009年から12年にかけて納入した通勤電車「PA-5」型(写真=川重提供)の72両を追加製造するのに加え、現在運行している同型車350両のオーバーホール(分解点検修理)工事を受注したと発表した。受注総額は約2億4000万ドル(約266億円)になる。

 追加する72両は米国のリンカーン工場(ネブラスカ州)とヨンカース工場(ニューヨーク州)の2カ所で製造し、2021年から22年にかけて納入する予定。350両のオーバーホールはヨンカース工場で、18年から24年にかけて実施する計画だ。車両に対する信頼性と快適な乗り心地が評価され、追加製造とオーバーホールの受注につながったという。

 PA-5型の累計受注数は422両になる計算だ。PATHが運行する電車は引き続き、すべて川重が製造した車両という。PA-5型は通常8両編成で運転。1両の長さは15メートルで、幅は2.8メートル、高さ3.6メートル。車体の素材にはステンレス鋼を採用している。

 川重によると、今期に売上高として計上するのはオーバーホールの一部に限られることから、今期の収益への寄与は軽微にとどまるとしている。

関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

広告

広告

カレンダー

03 | 2024/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

広告

★神戸経済ニュースからのお知らせ

広告