FC2ブログ

米イーライ・リリー会長「昨今の日本の動きに少し危惧」 ドラッグラグ縮小は評価

20180713リックス会長

 米製薬大手のデイビッド・A・リックス会長兼最高経営責任者(写真)は13日に神戸市内で開いた、同社の日本法人である日本イーライリリーの新本社完成記念式典で、日本の医薬品をめぐる政策について「今後どうなるかと少し危惧をしながら見つめている」と述べ、国内の薬価引き下げなどをめぐる動きについてけん制した。特に、2018年度の薬価改定で、革新的な新薬の薬価引き下げを猶予する制度「新薬創出加算」で、対象の医薬品を大幅に絞り込んだことを「危惧」の具体例として挙げた。

 リックス氏は「事業にはリスクを伴うため、長期的な安定性を念頭におきながら計画を作らなければいけない」と、予想しづらい政策変更への懸念を表明。そのうえで新薬開発に多額の投資が必要な「製薬会社のエコシステム(収益構造)はもろい」と主張した。そのうえで「未来の医療における問題点を解決すべく、私たちは力を合わせる必要があります」と述べ、医薬品に関する政策で製薬会社の声を聞くよう呼びかけた。

 一方、リックス氏が初めて来日した1997年当時と比べ、「日本の医療システムは患者にとって、良い進歩がさまざまなに見られるようになったと改めて思う」と述べた。そうした進歩の背景には「ドラッグラグ(海外で治療に使える医薬品が日本で使えるようになるまで時間がかかる承認格差)の縮小などがあげられる」と、医薬品を巡る規制緩和の進展を評価した。

 記念式典には日本イーライリリーの取引先などのほか、国会議員や秘書など10名程度、厚労省関係者、同社の近隣企業関係者など約200人が出席した。

▽関連記事

関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

広告

神戸経済ニュース twitter

神戸経済ニュースについて

kobekeizai

Author:kobekeizai
神戸市域の景気・企業・金融・経済政策などにまつわる話題を随時お伝えします。すべての記事が書き下ろしです。詳しくはこちら。

広告