(動画)11日オープンの演芸場「喜楽館」を公開 「松竹座」記念の案内板設置


 神戸市兵庫区の新開地に11日オープンする演芸場「喜楽館」が8日、招待客や報道関係者らに公開された。開場時間の午前9時半になると、寄席の開場を示す「一番太鼓」が喜楽館入り口の通路で打ち鳴らされ、商店街に鳴り響いた。午前10時からは、オープン前の最終チェックを兼ねて桂三ノ助さん、桂あやめさん、桂文之助さんがそれぞれ落語を披露した。

 正午ごろからは、昭和51年まで新開地にあった演芸場「神戸松竹座」を記念した案内板の除幕式を開催。喜楽館の初代館長を務める新開地まちづくりNPOの高四代理事長は「新開地でみなさんに、楽しい笑い、生の笑いを見てほしい」とあいさつし、喜楽館への来場を促した。高氏のほか、小林隆一郎・兵庫区長らがロープを引き、案内板を披露した。

 喜楽館は新開地まちづくりNPOなどが中心になって誘致し、同NPOがオープン以降の運営も手がける。桂あやめさんが同館の向かいに「新開地と落語の案内所で、ちょっと休憩もできるような店」(桂あやめさん)を出店するなど、早くも往年の「東の浅草、西の新開地」と呼ばれたにぎわいの復活に期待かがかかる。

 1階に150席、2階に62席を設けた演芸専門の劇場。2300円の前売り券が毎日売り切れれば月間でおよそ1500万円の「経済効果」という計算だ。建設費は関連費用を含み約2億7000万円。このうち国の補助金が1億円、兵庫県と神戸市がそれぞれ5000万円の補助金を支出した。

 喜楽館が正式にオープンする11日には午前10時半ごろから、落語家で作ったバンドや関係者らが商店街をパレード。昼過ぎに予定する開館記念式典には、上方落語協会の笑福亭仁智会長と桂米團治副会長、兵庫県の井戸敏三知事、神戸市の久元喜造市長らが参加する予定だ。

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