神戸市、「税関前歩道橋」でコンペ実施へ 都心三宮と新港地区の結節点

20180702税関前歩道橋

 神戸市は2日、国道2号線とフラワーロードが接続する税関前交差点(神戸市中央区)にかかる歩道橋「税関前歩道橋」について、設計競技(コンペ)を実施する方針を明らかにした。同歩道橋は都心である三宮地区と、港湾施設から新たな市街地へと再開発が進む新港地区の結節点になる。1980年ごろに完成した現在の歩道橋を再整備することで、両地区の間を行き来しやすくするのがねらい。

 デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)や神戸ポートオアシスに向けて、三宮から国道2号線以南には新たな人通りができるつつある。新港第1突堤ではすでに宿泊・コンベンション施設が開業しており、さらに新港第1突堤の基部(付け根)付近でも住宅やオフィスビルの整備が決まった。だが、交通量が多い国道2号線に加え、阪神高速道路などの高架で視界もさえぎられることから、現在の新港地区から都心三宮から実質的に分断されている。

 現在の歩道橋は幅が狭いうえ、「コ」の字型に架けられていることで目的地に遠回りになるとの指摘もある。このため両地区をつなぐ「渡りたくなる歩道橋」をテーマに設計競技を実施し、新たな歩道橋を建設。歩いて移動する人が行き来しやすくすることで、新たな住民やオフィスで働く人、観光客らを呼び込む。将来的には買い物客なども誘致しやすくなりそうだ。

 神戸市は三宮再開発、神戸市役所2号館の建て替え、東遊園地のリニューアルなどと連続性があり、バリアフリーの基準に適合するスロープを持つ歩道橋にしたい考えだ。2018年度中にもコンペを実施して設計の概略を固め、19年度以降に着工する計画だ。2日午前に開いた第11回「港都神戸」グランドデザイン協議会で出席者に神戸市が説明した。

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