川重とスイスのABB、協働型ロボットで共通の入力操作 独見本市で展示

20180624川重duAro

 川崎重工業とロボット世界大手でスイスのABBは、人と共同で作業する「協働型」のロボットで、ロボットに作業を覚えさせる操作を一部共通化することに成功した。ともに2本の腕を持つ川重の「duAro(デュアロ)」(写真=資料)とABBの「YuMi(ユーミィ)」は、ロボットの腕を上下左右に動かすといった基本的な動作なら、同じような入力操作で可能になった。独ミュンヘンで19〜22日に開催した自動化やメカトロニクスの見本市「アウトマティカ」で展示した。
 
 ロボットの専門家でなくても、ロボットを操作できるようする足がかりになる。自動車であればメーカーが異なってもハンドルやペダルなどの位置は共通しており、運転手が運転操作に迷うことはない。だがロボットはメーカーによって操作が異なり、専門家でないと調整できないのが現状だ。これを解消する第一歩として、両社がメーカーの壁を乗り越え、操作の共通化に乗り出した。

 多くの産業では熟練労働者の不足が見込まれており、ロボットの需要が高まりつつある。このためはロボットを使いやすくすることで、ロボットの普及や用途の拡大などにつなげたい考えだ。川重とABBは昨年11月、協働型ロボットで協業すると発表。操作の共通化は、両社が協業した成果の1つとしている。今後はさらに細かい動作でも、操作の共通化をめざす。

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