洸陽電機、沖縄県でも電力販売を開始 電力調達にめど、12月から

 新電力の洸陽電機(神戸市東灘区)は24日、沖縄電力のサービス地域である沖縄県での電力販売を12月1日に開始すると発表した。同県内のバイオマス発電や太陽光発電による電力を調達するめどがついたため。第1号は食品工場になる。当初は工場やオフィスビルなど高電圧の需要に対応し、年内に計1000キロワット程度の契約を目標に掲げる。一般家庭向けは来年以降に販売を検討する。

 沖縄県は本州から離れているため、あまった電力を自由に売買する日本卸電力取引所(東京都港区)で電力が調達できない。火力発電以外の安定的な電力もわずかにとどまっているため、2016年4月の電力小売り全面自由化後も沖縄電力に頼る割合が高いという。ただ、洸陽電機は10年に沖縄の拠点を開設して以来、太陽光発電などを手がけてきたこともあり、電力販売を事業として開始できるだけの電力調達ができるようになったという。

 洸陽電機は東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、四国電力、中国電力とすでに7つの電力会社のサービス地域で電力供給を開始しており、今回は8地域目への進出になる。今後は同県内での電源確保を増やす一方で、再生可能エネルギーを活用した自社の発電設備も充実させ、同県内での事業を拡大させる構えだ。

関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

広告

広告

カレンダー

03 | 2024/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

広告

★神戸経済ニュースからのお知らせ

広告