三宮再開発 新・神戸文化ホール、10月下旬に整備基本計画 第1回検討委

20180606新文化ホール基本計画検討委

 神戸市は6日に開催した「新・神戸文化ホール整備基本計画検討委員会」(委員長・清水裕之名古屋大名誉教授)の第1回会合(写真)で、10月下旬に同ホールの整備基本計画を公表するスケジュールを提示した。8月下旬までに、さらに2回の会合を開催し、ホールの位置や規模、管理運営体制などを固める。会合ごとに議事要旨の公表に加えて意見募集(パブリックコメント)を実施。今回会合を受けた意見募集は11日からの予定だ。

 6日の議論では、委員らが新たなホールをJR三ノ宮駅の東側に建設するバスターミナルビルと、老朽化に伴い建て替える神戸市役所2号館に移転する神戸市の案を軸に議論することなどを確認した。このほか神戸市が1500席以上の大ホールと500〜700席の小ホールを多目的ホールとし、700〜900席の中ホールを音楽専門ホールにする案を神戸市が示した。

 神戸市は、神戸港の再開発地域も候補地になることを説明したが、交通の利便性などから三宮再開発の一環として整備することに賛成する委員の声が多かった。一方、ホールの建築物はデザイン次第で街のシンボルになり得ることや、多民族化や貧困などの問題を克服するための「社会的包摂」の拠点になり得る可能性などを基本計画にどう取り込むか、といった委員の指摘も相次いだ。

 神戸市中央区の大倉山にある現在の神戸文化ホールは、神戸市の音楽や演劇などの中心的な役割を担ってきた。だが1973年10月の開館から40年以上が経過し、施設の老朽化が目立っている。一方で貸し館利用が事業数全体の9割近くを占め、市民の需要が大きい。2016年度に有識者らで「神戸文化ホールのあり方」を検討した際も、建て替えの必要性が強調されていた。

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