日銀神戸支店、兵庫景気の基調判断「緩やかに拡大している」を据え置き

 日銀神戸支店が5日発表した兵庫県の金融経済概況では、県内景気の基調判断について「緩やかに拡大している」との見方を5カ月連続で示した。輸出が増加基調で、設備投資は高水準で推移。個人消費も緩やかに持ち直しが継続している。総じて景気が拡大局面にあるとの判断を据え置いた。

 需要動向のうち個人消費について分野別に見ると、日銀が判断材料とした4月の統計は、家電販売額や乗用車新車登録台数(軽自動車含む)が前年同月を上回った。ホテルの客室稼働率は前年同月比6.6ポイント上昇の87.0%と高水準で、4月末に3連休(昨年は2連休)があったことなどから上昇幅も広がった。半面、百貨店販売額とスーパー販売額はいずれも前年を下回った。

 生産・出荷は増加基調にあり、物価も前年比上昇が続いている。金融面では、4月の貸出約定平均金利が1.203%と前月比で0.002%低下。引き続き「緩やかに低下している」との見方だ。貸出残高は前年同月を1.6%上回った。

 総じて前月と大きな変化は出ていないといえる。一方で石井正信支店長は、海外経済の先行きが輸出に影響する可能性や、米経済政策の国際金融市場への影響、地政学的リスクの3点を挙げ、「引き続き注意が必要」との見方を示した。

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