川重と商船三井、ビッグデータで省エネと故障予知 2020年度までに共同開発

 川崎重工業と商船三井は8日、舵取機に取り付けたセンサーから取得したビッグデータを解析し、省エネ運航と故障予知につなげる技術を共同で開発すると発表した。船舶の環境性能や信頼性などを高めるのがねらい。まず川重が商船三井向けに建造中の大型原油タンカー(VLCC)に必要な機器を搭載してデータを収集する。両社は2021年3月期までの開発完了を目標にした。

20180508高速データ収集装置

 舵取機には、油圧の圧力や流量、作動油の温度や消費電力などを監視するセンサーを取り付ける。船内には大容量のストレージ(記憶装置)を備えた高速データ収集装置(写真=川重の発表資料より)を搭載。蓄積したビッグデータを分析する。異常値が出現すれば故障を予知できるうえ、航海中に機関の状態や船速、針路などと合わせて解析することで、省エネ運航につなげられる見通しだ。

 両者は今回の共同開発で得るノウハウなどを活用し、将来的に「インテリジェンス機能搭載型舵取機」の開発につなげたい考えだ。今回の共同開発を、そのための重要なステップと位置付けているという。

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