神明、美容からコメ消費を刺激 子会社が東京に「米ぬか油」専門店

20180501神明きっちん米ぬか油製品

 神明子会社の神明きっちんは1日、米ぬか油の専門店「0.6 RICE BRAN OIL」を東京都港区南青山に3日から開店すると発表した。米ぬか油が含む美容成分に着目して新たに開発した化粧品と、食品としての米ぬか油を販売する。全体としてコメの消費量が減っても、なお玄米への関心が高い20代〜40代の女性をメーンの顧客層と想定。美容面から米ぬか油を通じてコメの消費を刺激する。(写真は商品=神明の発表資料より)

 新店舗で発売するのはフェイシャルオイル(30ミリリットル、税込み5480円)、オイルバター(36グラム、同2480円)などの化粧品4種類と、0.6ライスブランオイル(100グラム、同1480円)、飲める米油(5グラム×30袋入り、同2780円)の食品2種類。さらに6月中には、せっけんの発売も予定する。「0.6」は新鮮な玄米に約0.6%だけ含まれる貴重な油であることを強調した。

 米ぬかは時間の経過による劣化が進みやすいことから、精米の現場で新鮮な米ぬかを圧搾して、ゆっくり一滴ずつ油を抽出する「ナチュラル・プレス製法」を考案。抗酸化作用で細胞の健康を維持する「トコトリエノール」や、血中コレステロールの低下や日焼け止めなど幅広く使われる「γ-オリザノール」といった美容成分を、こわすことなく摂取できる製品開発に成功した。

 店舗は東京メトロ銀座線などの表参道駅から徒歩3分と好立地。製品の一部は神明のネット通販サイトでも販売するが、当面は1店舗で顧客の反応などを探る。

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