クロスメディアイベント「０７８」では28日夕方、ＩＴ（情報技術）の応用や街づくりなどに関する展示や討論会を開催した「インタラクティブ」分野の閉会式をデザイン・クリエイティブセンター神戸（ＫＩＩＴＯ）で開いた。名誉実行委員長でもある久元喜造神戸市長（写真）はあいさつし、「いろんなカンファレンス（会議）やセッション（討論）などで、何かわくわくするものを皆さんに感じてもらえたのではないか」と話した。


　動きやすい服装の参加者が多いなか、別の行事のためスーツにネクタイだった神戸市の久元喜造市長は「残念ながらこんな格好」としながらも、「すごく刺激をもらえた」と印象を述べた。

　久元氏自身も会場を見て回ったほか、27日にはパネル討論の出演者に名を連ねた。京都産業大教授の脇浜紀子氏がコーディネーターを務め、神戸市広報官の林芳宏氏が民放各社にテレビを通じた情報発信の進め方などを聞く28日のカンファレンスでは、偶然客席にいた久元氏に出演者が感想を求める場面もあった。

　閉会式では久元氏に続いて関係者らが順にあいさつ。実行委員を務めた神戸電子専門学校校長の福岡壮治氏は、加速度的に変化の速度が増す中で「面白い実験を繰り返しやっていける人がハッピーなんではないかと思うのですが、みなさんどうでしょうか」と、会場の参加者に来年以降の０７８へ参画を呼びかけた。

　最後にあいさつした実行委員長、神戸大学大学院准教授の藤井信忠氏は参加者やスポンサーへの謝辞に続いて「参加者の層も広がり、絆も深まっていると感じる。まだ２回目だが30年続けたい。結果として新しい価値が神戸から生まれるというイベントにしたい」と、改めて今後への意欲を語った。

　０７８のプログラムである演奏会やファッションショーなどは29日も東遊園地やメリケンパークなどで続く。

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