もっと強み生かしてスポーツする神戸に 神戸商工会議所が公開セミナー

20180417神戸スポーツ産業懇話会セミナー

 神戸商工会議所の神戸スポーツ産業懇話会は17日、特別公開セミナー「先進スポーツ都市『神戸』の可能性」を開催した(写真)。同懇話会の代表世話人を務める神戸大学名誉教授の山口泰雄氏は基調講演で、総合運動公園と福祉施設を併設した「しあわせの村」(神戸市北区)には年間200万人が訪れていることなどを指摘。スポーツに対して神戸が持つ強み生かして、企業や市民がもっとスポーツに参画する「アクティブシティ」を目指すことを提言した。セミナーには神商の会員社などから約100人が出席した。

 山口氏は過去に五輪・パラリンピックを開催した都市の特徴を紹介しながら、神戸にもスポーツ文化やスポーツ産業に加え、スポーツに対する地元の需要も根付いていると説明。「日本における近代スポーツ発祥の地というだけでなく、(スポーツ振興に適した)先進性と優位性がある」と強調した。そのうえで、実際に競技に参加するだけでなく「見る」(観戦する)ことや、ボランティアなどで「支える」ことからも、スポーツを通じて活動的で健康的な生き方が広められると話した。

 続いてアシックスの中村優里氏が、3月に開催した平昌パラリンピックを訪問したことを報告した。氷上競技の会場になった江陵市では、新幹線KTXの駅前に韓国の中小企業振興公団が中小企業向けにPRのための施設を建設し、商工会議所が企業間(BtoB)の商談を促していたことなどを説明。五輪・パラリンピックのロゴマークを一切使わずに、機会を捉えてビジネスにつながる可能性があることなどを示した。

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