UCC、技術やノウハウを神戸に集約 本社「イノベーションセンター」開設

20180402UCCイノベーションセンター

 UCCは2日、本社(神戸市中央区)に隣接して建設した研究開発施設「UCCイノベーションセンター」が同日稼働したと発表した。コーヒーに関する技術やノウハウなどを創業地でもある神戸に集約し、商品の開発力を強化するのがねらい。10億円を投入して建設。コーヒーに関する基礎研究から新製品の味覚設計や品質評価まで、研究開発が一貫してできるようにする。

 UCCの研究開発部門は、1969年に世界初の缶コーヒーを製造した大阪工場(大阪府高槻市)内の品質管理部門が起点。「R&Dセンター」と改称し、2014年に現在の「イノベーションセンター」になるまで、大阪工場内にあった。同センターを神戸に移すことで、レギュラーコーヒーが主力の六甲アイランド工場(神戸市東灘区)や教育機関のUCCコーヒーアカデミー、コーヒーミュージアムなどとも連携しやすくなる。

 全日本コーヒー協会(東京都中央区)によると、日本のコーヒー消費量は2017年に46万4686トンと5年連続で過去最高を記録した。コーヒーの人気が高まる一方で、コーヒーの飲み方も多様化。新規参入も相次ぎ競争が激化している。市場の細分化などにも対応できる製品開発力で、UCCは競争力を強化する構えだ。(写真は建設中のイノベーションセンター=3月上旬に撮影)

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