R&Iが神戸市債をAA+に据え置き 18年度は1150億円を発行予定
- 2018/03/29
- 21:55

格付け会社の格付け投資情報センター(東京都千代田区)は29日、神戸市の債券格付けをダブルAプラス(AA+)に据え置くと発表した。R&Iは神戸市の財政について「未来の世代が過度な負担を背負い込むことがないように留意した持続可能な都市経営が行われている」と評価。日本国債や愛知県、静岡県などと同水準の高い格付けを維持した。
神戸市では三宮再開発や大阪湾岸道路の西方延伸など、財政負担になりそうな開発計画がある。ただR&Iは「大きなプロジェクトにも対応可能な財務の柔軟性を確保できている」として、当面の財政運営に懸念が小さいとの見方を示した。債券格付けは国債が最上格になるように格付けすることから、政府財政の不透明感を映して格付けの方向性の「ネガティブ」は据え置いた。
神戸市は2018年度に1150億円の公募地方債を機関投資家向けに発行する予定だ(表)。債券格付けは債券の安全性を評価し、一般に格付けが高いほど有利な金利で資金調達(債券発行)できるとされる。住民参加型の「こうべ市民債」は18年度も引き続き休債する。
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