シスメックスの今期、4期連続の最高益に 浅野社長「良好な事業環境が継続」

20240510シスメックス

【神戸経済ニュース】医療用検査機器の大手シスメックス(6869)は9日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比11%増の550億円になりそうだと発表した。4期連続の最高益を見込む。血球数を数える検査の新製品「XRシリーズ」の世界展開が本格化。加えて4月から欧米で、血液凝固分野の検査機器の自社ブランド展開を始めたことなども寄与する。世界的に新型コロナウイルスの影響が後退し、通常の医療を目的とした検査数が回復。この日に記者会見した浅野薫社長は「良好な事業環境が継続すると考えている」との見方を示した。

 売上高は11%増の5100億円、営業利益も11%増の870億円の見通し。売上高は8期連続、営業利益は4期連続の過去最高になる。北米・中南米では血液検査機器を中心に需要が高まっているほか、欧州では代理店から直販に切り替えた地域が伸びている。中国では政策的な医療費の強化を追い風に、現地生産した機器の販売が増加。「成長材料は豊富」(浅野社長)だ。さらに継続的なコストダウンの取り組みや、欧米で血液凝固分野の試薬を発売したことで、減価率も1%改善する見通しという。

 血液凝固分野は、連携している独シーメンスの医療機器部門「シーメンスヘルシニアーズ」との間で、販売地域を分ける手法を見直した。このため欧米でも検査機器や試薬の販売を開始。同分野の売上高は前期比13%増の825億円を想定する。浅野氏は今期の「成長の柱として100億円程度の増収を期待している」と説明した。川崎重工業(7012)との共同出資会社で展開している手術支援ロボット「ヒノトリ」は今期、初の海外展開に乗り出す。シンガポールを中心に年5台の納入を目標。国内では年40台納入を目標とした。

 年間配当金は30円(うち中間15円)を予定。4月1日に1株3株に分割する株式分割を実施しており、これを考慮すると実質2円の増配だ。4期連続の増配になる。

 あわせて発表した24年3月期の連結決算は、純利益が前の期比8%増の496億円だった。血液検査機器「XRシリーズ」のほか、中小規模の検査施設向け尿検査機器「UFー1500」などが好調だった。地域別では「米州」「欧州・中東・アフリカ(EMEA)」「中国」「アジア太平洋(AP)」「日本」と全地域で増収だった。売上高は12%増の4615億円、営業利益は6%増の783億円だった。

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