久元神戸市長、地下鉄海岸線「廃止を真剣に考えたことがある」 通勤で路線維持

20240330高校生市長フォーラム

【神戸経済ニュース】神戸市の久元喜造市長は29日に開催した「高校生と久元市長の対話フォーラム」で、神戸市営地下鉄の海岸線について「廃止を真剣に考えたことがある」と明かした。「検討したら(廃止は)無理」ということになり、現在も海岸線は路線を維持。現時点で赤字の縮小が見込めない路線だが、「和田岬に三菱電機とか三菱重工などの工場が集中していて、ここに働いているたくさんの人たちは海岸線がなかったら通勤ができない」「もし廃止したら、地下鉄に代わる、ものすごい台数のバスが要るので、廃止ができないということになった」と話した。

 久元市長は地下鉄海岸線について、かねて「失敗」だったと話していたが、廃止を検討したことまで踏み込んで話したのは珍しい。「1日に13万5000人が利用すれば黒字になると計画して作ったが、実際に運行を始めたら乗客は4万人ぐらいしか集まらなかった」と改めて説明。設計当時に「どれだけ鉛筆をなめたんやろね」と言いかけて、「鉛筆をなめるって、みなさん言いますか」と呼びかけ、大人たちの笑いを誘っていた。廃止を検討する中では、貨物専用線や、地下通路を商店街にすることなど、さまざまに考えたという。

 鉄道を巡っては、阪急神戸線と地下鉄西神・山手線の相互乗り入れを断念した理由についても改めて説明した。地下鉄の西端である西神中央から阪急大阪梅田駅まで直通運転するとなると、各駅停車では時間がかかるので急行が必要になる。急行と普通の追い抜き施設を上沢駅に作るとなると約500億円がかかる公算だ。そのうえ、西神中央と名谷の間を急行が通過するとなると、西神南、伊川谷、学園都市、総合運動公園からの乗客の大半が急行に乗り換えるため名谷駅でいったん降車し、同駅のホームが人であふれて収集がつかなくなるのも懸念されたという。

 久元氏は神戸市営地下鉄がなぜ割高なのか、阪急と地下鉄の相互乗り入れを断念した理由は何か、地下鉄海岸線の活性化策は何か予定しているか、といった高校生の質問に答えて述べた。「いずれにしても、せっかくある地下鉄を有効活用したい」ということで、海岸線は「空気を運ぶより子供たちを運ぼう」と中学生以下を無料にした。西神・山手線では連続している旧北神急行線を神戸市が買収し、三宮〜谷上間の運賃を大幅に値下げしたのも、その一環だと説明していた。(写真は22人の高校生と引率教諭の前で話す久元氏)

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