神戸高速鉄道が開通50周年、乗り入れ各社は記念乗車券など発売
- 2018/02/28
- 01:32
阪急の神戸三宮、阪神の元町、山陽の西代、神戸電鉄の湊川の4駅を結ぶ「神戸高速鉄道」(神戸市中央区)の路線が開通して4月7日で50周年を迎えることから、同社と同路線に乗り入れる電鉄会社4社が記念乗車券の発売などキャンペーンを展開する。全国的にも珍しい独自の運営体制で発足した神戸高速鉄道が節目の年を迎える機会をとらえ、同路線の利用を訴える。
記念乗車券は4月7日に発売。神戸高速線が1日乗り放題になる磁気カードの記念乗車券と、開通当時の記念乗車券の複製(図は神戸高速鉄道の発売分=同社の発表資料より)をセットにして販売する。開通当時の記念乗車券は販売する5社それぞれデザインが異なる。台紙が付いて各400円。複製券は乗車券として使えないが、開通当時の改札印を模したスタンプを新開地駅に設置し、乗客が自分で押印できる。
記念乗車券は発売初日の4月7日には、新開地駅につながる地下街メトロこうべの「星の広場」で、全5種の記念乗車券を販売する共同販売会を開催する予定だ。このほか各社の神戸市内主要駅などで販売する予定だ。
このほか神戸高速線の6駅をめぐるスタンプラリーや、メトロこうべをゴールにする記念ウォークなども開催する予定だ。記念のキーホルダーやピンバッジセット、大きな缶バッジなど記念グッズも制作し、4月7日から神戸高速鉄道につながる各社のターミナル駅などで販売する。
神戸高速鉄道は阪急、阪神、山陽、神戸電鉄の4社のターミナルを結ぶ鉄道路線と駅施設の保有会社として、神戸市と各社などが出資。1958年に設立し、68年に開業した。東西に路線を伸ばす阪急、阪神、山陽が相互乗り入れできるようになり、新開地駅で神戸電鉄に乗り換えられるようになった。
車両を1台も保有せず、大半が地下を走る鉄道施設の保有のみを手掛ける会社であることから「トンネル会社」「日本初の上下分離方式」などと呼ばれることがある。ただ1995年の阪神淡路大震災で大きな被害を受けて以降、乗客数の伸び悩みや経営不振などもあって神戸市が同社株式の一部を売却。現在は阪急阪神ホールディングスのグループ会社になっている。
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