川重、新開発のLNG運搬船を引き渡し 関西電と郵船が共同保有

20180226川重LNG SAKURA

 川崎重工業は26日、液化天然ガス(LNG)を約17万7000立方メートル積載するLNG運搬船「LNG SAKURA」(写真=川重の発表資料より)を船主に引き渡したと発表した。同船は関西電力と日本郵船が共同保有する。2016年に開通した新パナマ運河を通過できる規模のLNG運搬船として新たに開発し、最初の引き渡しだ。米東海岸のメリーランド州コーブポイントで開発が進むガス田から、関西電が調達するLNGの輸送に投入する計画だ。

 世界の主要なLNGターミナルに入港できる従来の船の大きさを維持しながら、タンクを大型化して輸送コストの削減をねらう。構造や形状の工夫によって軽量化も進んだ。船体と独立した球形のタンクを搭載するモス型LNG運搬船としては世界で初めて、ガスと重油の両方を燃料にできる「DFD電気推進システム」を採用することで燃費を改善した。

 坂出工場(香川県坂出市)で建造した。全長300メートル、幅48.90メートル、総トン数は13万5977トン。航海速力は約19.5ノット(時速約36キロメートル)だ。船籍はバハマに置く。

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