「企業間の交流乏しい」「市民どう巻き込む」 神戸医療産業都市の将来でシンポ

20240304理研の萩原氏

【神戸経済ニュース】神戸市は2月29日、神戸医療産業都市の将来展望を考えるシンポジウムを開催した。シンポジウムでは神戸市が神戸医療産業都市のあゆみについて説明した後、最近の研究成果として理化学研究所の萩原将也氏が「生体模倣システムによる次世代創薬モデルの開発」について紹介して基調講演とした(写真)。続くパネル討論では、理研の萩原氏に加え、サントリーウエルネス(東京都港区)の北川義徳氏、神戸大学医学部4年の福田純礼市、神戸市の企画調整局で医療産業を担当する西川尚斗局長がパネルとして参加した。会場には事前に一般から募集した約50人が観覧に集まった。

 パネル討論では、神戸医療産業都市は約360社が集まる企業集積があるにも関わらず、「ポテンシャル(可能性)はあるのにインタラクション(交流)が乏しい」と神戸医療産業都市の長年の課題を改めて指摘した。さらに「神戸医療産業都市で働く者としては住環境の改善も必要と感じている。レストランが本当に少なく、お昼も食べに行けない」という。「ディスカッション(議論)した後に『どこか食べに行きましょう』といったところで、インタラクションも生まれてくるのではないか」と話していた。

 加えて北川氏も長年の課題である「神戸市の住民をどう巻き込むか。もっと神戸市民が健康になるようなプログラムがあってもよいのでは」との見方を提示。神奈川県が「未病」を提唱して幅広い層の関心を集めたように、幅広く健康や予防を主眼に置いた情報発信もありうると語った。神戸大の福田氏は、起業部というサークルに所属するなど将来の起業も検討している立場から、神戸医療産業都市に「投資家などの集積でも必要だ」と主張。新たな技術やサービスに挑戦するスタートアップを呼び込むことが、神戸医療産業都市の成長につながるとの見方を示していた。

 西川局長は「神戸医療産業都市推進機構では『ヘルスケア市民サポーター」を募集しており、ヨーグルト飲料や化粧品のモニターといった意外に近い役割もあるが、数千人と神戸市の人口から見ると少数だ」とみていた。一方で「一般公開をすると、とても子供たちが目を輝かせて見学に来てくれる」といい、工夫次第で住民との距離を縮められると期待する。レストランや交流施設などについては「ポートアイランドの島全体を見直すポートアイランドリボーンプロジェクトと連携し、歩きたくなる街づくりにもつなげていきたい」と話していた。

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