神戸市長とウクライナ・リビウ市長が会談 日本語学ぶ子供の学校受け入れ前向き

20240220両市長

【神戸経済ニュース】ウクライナの西部リビウ市のアンドリー・サドビー市長は20日午後、神戸市役所を訪問して神戸市の久元喜造市長と会談した。サドビー市長は「ウクライナで日本語を学ぶ子どもを半年または1年程度、神戸市の学校に通わせる機会を作っていただければ、とても有意義」と話すと、久元市長は「教育委員会と相談する必要があるが、神戸市としては、ぜひその方向で」と受け入れに前向きな姿勢を見せた。「政府間での合意が必要になる可能性もあり、国と相談する必要があるかもしれないが、幸い責任者である現在の文部科学大臣は神戸から選出されているので、比較的意見交換はしやすいと思う」と語った。

 サドビー氏が来日したのは、ウクライナ企業が出店した国際フロンティア産業メッセの視察を目的とした昨年9月以来2回目。「訪れるたびに、日本に学ぶことは多いと感じる」という。そのうえで「日本で学んだ子供達は、将来の両国の橋渡しになるような人材に育つと思う」と話した。久元氏は、ウクライナから避難して神戸で暮らす人にはさまざまな支援活動を実施する中で「神戸で不自由なく暮らしていくうえで、日本語を習得していただく取り組みは重要」と指摘。「特に若い世代には、日本社会や地域社会で活躍するために日本語学習のプログラムを含め何ができるかは、よく相談させていただきたい」と話していた。

 リビウ市では、兵士も民間人も負傷した場合に治療し、リハビリ・回復、メンタルケア、そして再び日常生活が送れるようになるまで、切れ目なく負傷者をケアする体制「Unbroken(アンブローケン=不屈)」の整備を進めている。そのうえで必要になる新病院を設計した建築家の坂茂氏は、昨年9月に着工した三宮バスターミナルビルも設計した。サドビー氏は「新病院では日本の医療機器を採用したい」という。久元氏は「新病院の建設支援が優先事項となるよう日本政府に働きかけたい」「坂茂先生とも相談して、神戸市からも情報発信していきたい」と述べた。

 サドビー氏は19日に東京で開催した「日・ウクライナ経済復興推進会議」に出席するために来日。昨年9月に連携・協力で合意した文書を調印した縁もあり、神戸市にも立ち寄った。サドビー氏は久元氏に「新病院の起工式には、ぜひお越しいただきたい」とも話していた。(写真は新医療体制「アンブローケン」の日本語で制作した広報動画を紹介するサドビー氏=左=と動画を見る久元氏)

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