住友ゴムの今期、純利益2%増の480億円に タイヤ事業の採算改善へ

20180214住友ゴム決算グラフ

 住友ゴム工業は14日、2018年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比2%増の480億円になりそうだと発表した。昨年4〜6月期に急上昇した天然ゴムの国際相場が落ち着きを見せたことによる原価率の改善や、販売価格の引き上げなどでタイヤ事業の採算が改善する見通し。ただ対ドルで円相場が上昇した影響などが逆風になる。年間配当は前期比5円増配の60円(うち中間30円)を予定する。

 売上収益は4%増の9100億円、事業利益は9%増の730億円を見込む。分野別の事業利益では、タイヤ事業の増益が他の事業での収益悪化を補う。タイヤ事業が11%増の650億円、スポーツ事業が8%減の40億円、産業品他事業が5%減の40億円の事業利益をそれぞれ予想している。

 収益予想の前提になる年間平均の為替レートは対ドルで110円、対ユーロで130円を想定。前期は112円、127円だった。天然ゴムは1キログラムあたり1.50ドル、ドバイ原油は1バレルあたり60ドルとした。

 同時に発表した17年12月期の連結決算は、純利益が前年同期比14%増の469億円だった。天然ゴムなどの仕入れコストは上昇したが、税金費用の減少などが寄与した。売上収益は16%増の8778億円、事業利益は11%減の669億円だった。

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