神戸市、高機能の観光MaaS構築で協議会 25年の観光需要増を想定

20240122MaaSイメージ

【神戸経済ニュース】神戸市は観光客向けに、神戸市内の移動と観光施設を一体的に提供する高機能のMaaS(マース=交通のデジタルサービス)構築に乗り出す。公共交通で切れ目なく円滑に移動でき、さらに観光施設にも入場できるサービスをスマートフォンのアプリで提供する。2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)や同年の瀬戸内国際芸術祭で観光客の増加が見込まれるのをにらみ、国内外からの観光客の取り込みをねらう。神戸市が事務局になり、有識者と観光関係会社、交通機関による協議会も立ち上げた。(図はMaaSのイメージ=神戸市が配布した会議資料より)

 15日に開催した第1回の協議会では、訪日客向けにクレジットカードのタッチ決済による乗車が可能な鉄道の自動改札機が普及したきたほか、チケット販売の機能があるアプリが増えるなど、交通でもDX(デジタル・トランスフォーメーション=デジタルによる高度化)が進んでいることを神戸市が報告。25年1〜2月までに4回の協議会を開催し、25年4月ごろに具体的なサービスを開始したい意向を説明した。具体的なサービスの内容は24年2月から順次開催するワーキンググループ(分科会)で議論することを決めた。

 このほか専門家からの情報聴取としてティデザインの辻堂史子氏と、有識者としても加わる東京都立大教授の清水哲夫氏が先行事例などについて講演した。複数の企業でMaaSを運営する場合、MssS自体に収益が計上できる状況を作らなければ、行政による補助金が途切れた時点で運営が行き詰まるケースがあることなどを紹介。意見交換では「デジタル化によって、対面でのおもてなしが後退するのを補う必要がある」「現状分析や目的の設定が欠かせないのでは」といった有識者らの声が出ていた。

 ただ、アプリを巡る情勢変化は意外に早い。以前は1つのMaaSアプリですべて完結するのが理想とされていたが、足元では経路検索や地図など専用アプリの圧倒的な使い勝手のよさを見直す動きが広がっている。加えてシェアサイクル(自転車の共有サービス)や、電動キックボードのシェアリングと既存交通機関の連携にも関心が高まっているが、それぞれ専用アプリは全国で使える仕様だ。そもそも神戸だけを目的地にしたアプリに意義はあるのかも含めた議論が必要になる局面だだけに、新たなアプリの設計や運営方式などは関心を集めそうだ。

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