神戸市、神戸マラソンで明石市域に延伸の新コース提案 記録が出やすく魅力向上

20231206マラソン会見

【神戸経済ニュース】神戸市は5日、明石市域にコースを延伸する神戸マラソンの新コース案を「神戸マラソン将来構想検討委員会」に提案すると発表した。折り返し地点を現在のコースより約2キロメートル西にある明石市の大蔵海岸に設定。ゴールはメリケンパークなど湾岸(ウォーターフロント)エリアにする。38キロメートル地点の前後というランナーが最も苦しい場面で迎える、大きな上り坂を解消。記録の出やすい平たんなコースにして、神戸マラソンの魅力を高めるのがねらいだ。神戸市の久元喜造市長が同日、記者会見して新コース案について説明した。(写真)

 現在のコースでは西舞子で折り返して東に向かい、JR神戸駅付近で国道2号線から浜手バイパスに入る際に、150メートル進む間に10メートル以上登る急な坂と対面する。ポートアイランド内のゴールにたどり着くには、神戸大橋を渡る必要があり、同大橋に連なる自動車専用道路をコースに設定したためだ。普段は走れない自動車道を走るのは神戸マラソンの魅力の1つとされた半面、沿道の応援もなくなり、ランナーには「精神的肉体的負担をかける」(久元市長)ため神戸マラソンで記録が伸びない大きな要因との指摘は多かった。

 実際、トップ選手も走る市民マラソン大会では「東京マラソン」の大会記録は男子が2時間2分台、女子が2時間16分台。対して神戸マラソンは男子2時間8分台、女子2時間27分台と振るわない。東京マラソンは2021年のコース変更を機に、大幅に記録が伸びたことで注目度が高まった。アマチュアでもランナーの多くは記録を1秒でも縮めたいと考えるため、記録が出やすい「高速コース」には出走の応募が集まる傾向にある。大会の注目度が高まれば、スポンサーの集まりやすさなどの面からも大会の持続可能性が高まる公算だ。

 久元氏が直接「10月の終わりか11月の初めに、明石市の丸谷(聡子)市長に話しかけた」ことで、コースを西に延伸する案の検討が始まったという。丸谷市長も5日午後に記者会見し、大蔵海岸の美しい風景など「明石市の発信につながれば」と、神戸市の案を受け入れたことを明らかにした。大会の名称を引き続き神戸マラソンとすることも、両市で合意した。久元氏は「丸谷市長が就任した4月以降、率直に意見交換できる雰囲気になった」のも明石市との協議を後押ししたと明かす。

 久元氏によると「兵庫県とも方向性を共有している」という。兵庫県の斎藤元彦知事は5日の定例記者会見で神戸市の新コース案に「賛同する」と述べた。神戸マラソン実行委員会へ年度内の報告をめざし、神戸マラソン将来構想検討委員会は今月中に最終回である第5回の会合を予定。この会合に向けて神戸市は新コース案を提示する。検討委が新コース案を了承すれば、警察や沿道住民などと協議のうえで正式に新コースを実行委で決定する。神戸市は25年にも新コースで神戸マラソンを開催したい考えだ。

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