いい肉には、いい日本酒を 老舗酒蔵「肉の日」で神戸ビーフとペアリング

20231130牛と鉄板

【神戸経済ニュース】江戸時代の1751年に創業した灘の老舗酒蔵である安福又四郎商店(神戸市東灘区)は、イイニクの語呂合わせで「肉の日」である11月29日に、神戸ビーフ(写真左)と日本酒をペアリングする(組み合わせを楽しむ)イベントを開催した。いい牛肉には赤ワインをペアリングするのが一般的だが、同じ兵庫県の産品である神戸ビーフと灘の酒が合わないわけがない--。同社の看板銘柄である「大黒正宗」に加え、ステーキや焼き肉と一緒に飲むのを意識して製造した銘柄「牛と鉄板」(写真右)も披露して、日本酒の幅の広さを参加者らにアピールした。

 「食事とのペアリングにはこだわりたい」。こう話すのは蔵元の安福愛さんだ。大黒正宗の銘柄名は、食を司る台所の神とされた「大黒天」から名付けられたからだ。1995年の阪神淡路大震災で木造の酒蔵を失って以来、少量でも高品質の酒造りを続けてきた。酒米は兵庫県産の山田錦だ。実は同じ神戸が世界に誇るグルメである神戸ビーフになる牛は、山田錦の稲わらを食べて育つという。そこで創業270年の2021年に、神戸ビーフに最も合う日本酒として「牛と鉄板」を企画した。

 神戸ビーフは濃いうまみと甘い脂肪分が特徴。これに合わせて神戸ビーフに負けない濃厚なうまみを持ちながら、舌に残って重くならないよう、辛口でキレのいい灘の酒の特徴を生かしたのが「牛と鉄板」だ。材料にする酒米は「特A地区」で生産した高品質の山田錦を採用し、仕込みに使う水はもちろん灘の「宮水」を使う。素材の力を存分に生かせるよう、力強い麹(こうじ)で醸造する。牛肉の脂肪分が冷えて固まらないよう、少し燗(かん)をして、温めてから飲むのが牛肉と日本酒の両方を最もおいしく味わうためのコツだ。

 イベントでは、安福又四郎商店で製造する各銘柄に合わせた料理6品を提供。神戸ビーフは1871年創業の老舗精肉店である「大井肉店」(神戸市中央区)から提供を受け、6品のうち「冷しゃぶ」「肉どうふ」「ステーキ」の3品に神戸ビーフを使った。灘五郷・御影郷でかつては酒蔵だった飲食施設「灘五郷酒所」(神戸市東灘区)を会場に、参加費6500円で開催した。昼夜2回に分けて開催したところ、昼の部の参加者は11人、夜の部は29人。偶然にも「11」「29」になり、神戸ビーフと日本酒のペアリングに前途を感じさせた。

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