神戸市、係留中の練習船に電力供給 「陸電」新港第1突堤で利用開始

20231129陸電利用開始

【神戸経済ニュース】神戸市は28日、新港第1突堤で係留中の船に陸上から電力供給するシステム(陸電)の利用を開始した。第1号の船舶は海技教育機構(横浜市)の大成丸。3相交流で2系統のため6本の電線で、岸壁に設置した電力の供給設備と大成丸を接続した(写真左)。そのうえで関係者が乗船し、機関制御室で発電機からの電力供給を停止。非常電源による明かりだけで薄暗くなった中で、機関長に促された神戸市の担当者が陸上から電力を受け取るスイッチを操作(写真右)すると、周囲が元通り明るくなった。

 2月に公表した「神戸港カーボンニュートラルポート(CNP)形成計画」に基づく事業の一環。国土交通省の試算によると、陸電の導入によって係留中に船内の発電機を使わなくなると、二酸化炭素(CO2)の排出量は半分程度に減少し、窒素酸化物(NOx)と硫黄酸化物(SOx)はほぼゼロになるという。発電機を停止するため、発電機による騒音もなくなり、乗組員の船内環境が工場したり、周辺地域の生活環境にも寄与したりといったメリットもある。

 ただ陸電の利用には船舶側に比較的規模の大きな受電設備が必要であるうえ、電源ケーブルを接続する手間もかかる。電気代の支払いも必要だ。長く停泊するほど陸電の利用効率が高まることから、1週間以上の停泊もあり、大成丸、銀河丸、青雲丸と3隻そろって受電設備を備える海技教育機構の練習船がよく利用する第1突堤で、最初に陸電の設備を整備した。供給する電力は、神戸市が関西電力から供給を受ける再生可能エネルギー由来の電力だ。

 第1号の利用とあって電力の供給開始前には、神戸市港湾局の松木隆一副局長と、大成丸の小屋野晶船長が記念のたてを交換する式典も開催した。

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