アシックス新中計、26年12月期の営業益800億円以上に デジタルでブランド向上

20231129アシックス中計

【神戸経済ニュース】アシックスは28日、最終年度である2026年12月期の連結営業利益の800億円以上、営業利益率12%前後などとする目標を盛り込んだ、新たな中期経営計画を発表した。売上高は年平均で7〜10%の成長をめざす。引き続き付加価値の高い高機能ランニングシューズ(パフォーマンスランニング)をけん引役に、世界の各地域でのブランド力向上を通じて販売の拡大をめざす。会員サービス「OneASICS(ワンアシックス)」では、マラソン大会の出場登録に加えて日常のトレーニングなどに関するサービスを充実させ、ブランド力の向上につなげる。

 地域別で最も成長する市場として「中華圏」を設定。26年12月期の売上高1200億円(23年12月期は790億円予想)を想定する。現在は大都市だけの販売網を中小規模の都市にも拡大することで、大幅に販売を伸ばせるとみる。指摘されている地政学リスクは「中国のエキスパート」を上海に配置して情報収集するほか、「中国の工場は中国向けだけに使うなど、サプライチェーン(供給網)はできるだけ中国の中で完結できるような対応も取っている」(広田康人社長)と説明した。

 一方で競争が激しい「北米」では、「2025年までにランニング専門店で市場シェア首位」の目標を掲げた。22年に9%だった市場シェアは足元で11%程度に上昇したという。26年12月期には25%まで引き上げたい考えだ。23年に1150億円を見込む売上高を1300億円に引き上げ、営業利益率は1%から5%まで引き上げる目標だ。高機能ランニングシューズを軸にしながら、テニスにも力を入れる。米ボストンにグローバル商品企画会社を新たに設置し、迅速な商品開発を進める。会員サービスを充実させることで、顧客あたりの利益額も高めたい考えだ。

 「OneASICS」会員数の目標は世界で3000万人(23年は900万人予想)。ポイントがたまるだけでなく、レース登録サービスのトップ企業である強みを生かし、各種サービスを展開。今後は決済、旅行、レース後のケアなどの実証を進めるほか、テニスなど他の競技などにも展開をめざす。シューズなどの物販ではなく、こうしたサービス分野の売上高は26年12月期に150億円程度(23年12月期は100億円程度)を想定。「しっかり利益を確保したうえで、ブランド価値体験をここで作っていきたい」(1月に社長就任を予定する富永満之常務執行役員)という。
 
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