078KOBE 「在日コリアン文化どう保存?」「何が大学でCO2排出?」 大学発UIKとは

20231126大学発UIK

【神戸経済ニュース】クロスメディアイベント「078KOBE」(主催・078実行委員会)では25日午後、座談会「神戸を活性化させる若手研究者の取り組み」を開催した。神戸市が2021年度から実施している若手研究者向けの活動経費助成「大学発アーバンイノベーション神戸(UIK)」について紹介。22〜23年度に採用されたうち2人の研究者が研究成果を報告した。

 日本社会に生きる外国人が研究対象である摂南大学の落合知子准教授(写真左から2人目)は、「神戸市長田の継承語・継承文化の保存と教育への活用を目指した総合的研究」で採用された。具体的には「神戸在日コリアンくらしとことばのミュージアム」の開設を通じて、彼らが「どうして日本名を名乗って、在日コリアンであることを隠さないと生きていけないのか」を記録する。落合氏は「移民の視点から社会を見つめ直すことで、この社会の改革のポイントが可視化されるのではないか」と話した。

 神戸大学・先端スマート技術研究開発センターの吉田尚人指導員(Acorn代表取締役、写真右から2人目)は22年度に緊急募集した「物価高騰対策」に関連するテーマとして採用された「大学建物におけるCO2排出量削減戦略策定のための削減効果の予測に関する研究」について報告。何がどれだけ電力を消費しているか高い精度で調べたところ、季節や平日・休日によって電力消費が変動する照明や空調の電力消費は、年間の全体に占める比率でみると小さかったことが分かったという。

 神戸市企画調整局・産学連携推進課の村山朋子氏(写真右)は、神戸市が「大学発UIK」を展開している背景には「大学は戦略的に外部資金を獲得することが課題になっている一方で、地域課題は非常に多様化・複雑化し、さまざまな問題を抱えている」ことがあると説明。このため多くの大学が集積し、幅広い分野の研究者らが拠点を置く神戸市が助成し、成果を施策に役立てるのがねらいだ。

 ただ、どういった研究が採用され、どのような成果が得られたのは、住民から遠い存在になっている。研究成果の報告会には久元喜造市長も出席したが、神戸大学の学内で開かれ、必ずしも誰もが参加しやすい環境とはいえなかった。行政が直面する課題とは本来、住民にとって関心事だ。司会を務めた078KOBE実行委員会の佐合純副委員長(写真左)は「最前線の研究者から話を聞くことは興味深く、新たな学びにつながった。もっと多くの人が足を運びやすい場所で報告会を開いてはどうか」と話していた。

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(神戸経済ニュースは「078KOBE」のメディアパートナーです)

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