住友ゴム「路面変化にゴムが対応するタイヤ」EV向け27年に 技術説明会
- 2023/11/17
- 03:19
【神戸経済ニュース】タイヤ大手の住友ゴム工業(5110)は16日、路面状態に対応してゴムの性質を変化させる技術「アクティブトレッド」を搭載した次世代の電動車(EV)向けタイヤを27年にも発売すると明らかにした。同技術を初搭載したオールシーズン(全季節用)タイヤは24年秋に発売すると既に発表していたが、その後およそ3年をかけて実質的な第2弾を練り込む計画という。同日開催した技術説明会で方針を示した。
雨や雪でも滑らずに安全走行できる同技術の特徴を維持しながら、「EV車の航続距離への貢献、タイヤの消費の最適化による地球環境負荷の低減」(上坂憲市・材料開発本部材料企画部長)をめざす。EV向けタイヤの最大の課題は「耐摩耗性の改善」といい、今後の研究開発で克服したい考えだ。加えて自動運転や急な環境変化への適応も、合わせて技術に盛り込みたい考えを示した。
アクティブトレッドでは、雨天時に水で滑りやすくなるのをゴムが軟らかくなることで防ぐ「タイプ・ウエット」と、路面凍結時など低温で滑りやすくなるのをゴムが軟らかくなることで防ぐ「タイプ・アイス」を開発。それぞれ水と低温をきっかけ(スイッチ)に、ゴムが性質を変える仕組みを作った。
タイプ・ウエットではENEOSホールディングス(5020)傘下のENEOSマテリアル、クラレ(3405)、信越化学工業(4063)がアクティブトレッド専用の素材として複数の「イオン結合性材料」を開発、提供した。タイプ・アイスは樹脂と軟化剤をブレンドして新素材を開発。北海道大の野々山貴行准教授と連携して開発した。
雨や雪でも滑らずに安全走行できる同技術の特徴を維持しながら、「EV車の航続距離への貢献、タイヤの消費の最適化による地球環境負荷の低減」(上坂憲市・材料開発本部材料企画部長)をめざす。EV向けタイヤの最大の課題は「耐摩耗性の改善」といい、今後の研究開発で克服したい考えだ。加えて自動運転や急な環境変化への適応も、合わせて技術に盛り込みたい考えを示した。
アクティブトレッドでは、雨天時に水で滑りやすくなるのをゴムが軟らかくなることで防ぐ「タイプ・ウエット」と、路面凍結時など低温で滑りやすくなるのをゴムが軟らかくなることで防ぐ「タイプ・アイス」を開発。それぞれ水と低温をきっかけ(スイッチ)に、ゴムが性質を変える仕組みを作った。
タイプ・ウエットではENEOSホールディングス(5020)傘下のENEOSマテリアル、クラレ(3405)、信越化学工業(4063)がアクティブトレッド専用の素材として複数の「イオン結合性材料」を開発、提供した。タイプ・アイスは樹脂と軟化剤をブレンドして新素材を開発。北海道大の野々山貴行准教授と連携して開発した。
24年に発売する第1弾は、通常のタイヤよりも価格は上がる見通しだが「お客様に十分安定して買っていただける値段で収める」という。24年に発売する製品では間に合わないというが、晴れでも雨でも、ブレーキで止まるまでの距離を同じにすることで運転手の不安をなくすのがアクティブトレッドの開発コンセプトだった。あらゆる環境でタイヤの性能を維持できることをめざし、「将来的には1本のタイヤで、すべての季節・天候に対応できるようにしたい」という。
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