25年の世界港湾会議、神戸市で開催 震災30年を発信・準備会議以来73年ぶり

【神戸経済ニュース】神戸市は、世界の港湾の交流団体である国際港湾協会(IAPH)の年次総会「世界港湾会議」を2025年に神戸市で開催すると発表した。神戸市港湾局がホスト役を務め、25年10〜11月ごろに3日間の日程で開催する。阪神淡路大震災で被災して30年になる神戸港の復興を世界に発信し、防災のノウハウなどを共有する。世界の港湾関係者およそ500人が集まる見込みで、神戸市内に会場を確保できるよう調整を進めている。

 IAPHは1955年に設立。世界港湾会議を日本で開催するのは1967年の東京、81年の名古屋に続いて3回目だ。それ以前にIAPHの設立をめざす準備会議を、世界の港湾関係者を招いて1952年に神戸で開催しており、これを含めると神戸での開催は73年ぶりになる。IAPHは当時の松本学・日本港湾協会会長を中心に、当時の原口忠次郎・神戸市長らが応じて世界の港湾に組織化を呼びかけた経緯があった。

 2025年はIAPHにとっても創立70年の記念開催になる。同協会には現在、84カ国にまたがる約180港の港湾管理者、約150団体の港湾に関わる政府機関が加盟している。国際海事機関(IMO)などの国連機関からも非政府諮問機関として公式に認められた存在。設立に携わった経緯もあり、復興した神戸港を発信することで同港の存在感を高めることにつながるとみて、誘致を進めたという。

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