「もっとパナマを知ってほしい」 神戸市役所でパナマに関する展示が始まる

20231114パナマ展示

【神戸経済ニュース】神戸市役所1号館1階のロビーでは14日、コロンビアから独立して今年で120年になるパナマに関する展示が始まった。「パナマ運河」で知られるパナマのあらましや神戸との関係を示した6枚のポスターを展示した。以前は神戸市内にたくさんあった総領事館だが、1995年の阪神淡路大震災後も神戸市に開設し続けたのは韓国とパナマだけ。アルメンゴール在神戸パナマ総領事は「神戸とパナマの重要な関係をもっと多くの人に知ってほしい」と話していた。展示は28日まで。

 建国記念日の11月3日にちなんで今月が「パナマ月間」であることから、この時期の開催になったという。14日午前には神戸市役所のロビーで開会式を開催。アルメンゴール総領事はあいさつで、「パナマ共和国と神戸との関係は1919年に、パナマ政府が横浜の名誉総領事館の管轄を神戸市に拡大したことに始まる」と説明した。1952年に神戸市で正式に領事館を開設。その後、西日本向けに船舶登録などの海事サービスを提供する拠点になったと振り返った。

 1923年の関東大震災に、2011年の東日本大震災と2度にわたる震災の際には、東京にあるパナマ大使館の業務を一時的に神戸に移す措置を取った歴史もあったという。2017年には神戸港150年とパナマ船籍100年を記念した合同祝賀会を神戸市で開催。2022年には神戸市港湾局とパナマ海事庁が「友好的協力関係の促進に関する覚書(MOU)」を結ぶなど、近年でも関係は深まっている。

 開会式であいさつした神戸市の久元喜造市長は、「いま海運業界は大きく変わりつつあり、船舶の大型化も進んでいる。パナマ運河がはたす役割はこれからも大きくなると思う」との指摘。「港にかかわるみなさんが、海や海運に関する情報を共有し、進化し続けていくことは大変重要だ」と述べ、改めて在神戸パナマ総領事館と神戸市による関係が神戸港の発展に結びつくことに期待した。(写真は展示を見るパナマのアルメンゴール在神戸総領事=左=と神戸市の久元喜造市長)

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