アシックス、今期純利益38%増に上方修正 訪日客取り込み国内好調

20231111アシックス

【神戸経済ニュース】スポーツ用品大手のアシックス(7936)が10日、2023年12月期は純利益が前期比38%増の275億円になる見通しだと発表した。従来予想の250億円でも最高益を更新する見通しだったが、さらに上方修正した。訪日客の需要を取り込んだ日本での販売が想定を上回って推移している。加えて欧州で街履き用の「スポーツスタイル」が人気を集めたほか、中国も景気悪化の影響が出ずに順調だった。

 売上高は17%増の5700億円、営業利益は53%増の520億円を見込む。従来予想は5500億円、460億円だった。商品のカテゴリー別では好調な「オニツカタイガー」ブランドの販売と、「スポーツスタイル」に加え、ランニング以来のスポーツシューズや用具「コアパフォーマンススポーツ」の営業利益の見通しを引き上げた。半面、ランニングの「パフォーマンスランニング」は営業利益の見通しを引き下げた。

 業績予想の前提になる為替レートは新たに対ドルで140円、対ユーロで150円とした。従来は135円、145円としていたが円安方向に見直した。対人民元では19.50円を据え置いた。足元の好調な業績を受けて、配当も積み増す。期末配当は35円と、従来予定から5円増額。中間配を含めて年間では前期比20円増の60円(うち中間25円)になる。

 同時に発表した23年1〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比73%増の402億円だった。商品カテゴリー別ではコアパフォーマンススポーツ、スポーツスタイルの伸びが目立った。増収効果に加えて、販管費率の低下も寄与したという。売上高は23%増の4481億円、営業利益は55%増の558億円だった。

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