ノザワの4〜9月期、純利益23%減 販売数量の回復と値上げ浸透で増収

20231110ノザワ

【神戸経済ニュース】建設資材大手のノザワ(5237)が10日に発表した2023年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比23%減の3億2000万円になった。新型コロナウイルスの影響で前期まで低迷した販売数量の回復や、値上げの浸透で増収になったが、4〜6月期に計上した特別損失4億3700万円が響いて最終減益。特別損失は3億7600万円を訴訟損失が占める。

 売上高は18%増の120億円、営業利益は72%増の10億円になった。主力の押出成形セメント板「アスロック」は、価格改定が浸透したのに加え、高付加価値品「工場塗装品」が伸びた。住宅用高遮音床材、住宅用軽量外壁材、内装用ボードはいずれも堅調。値上げの効果は押出成形セメント製品とボードの合計で5億5000万円。さらに原材料・エネルギーの有効活用などコストダウンの取り組みで、原価上昇を2億3000万円に抑えたのも寄与した。

 24年3月期の連結業績予想は、従来予想を据え置いた。純利益は前期比91%増の9億3000万円になる見通し。アスロックや住宅向け商品なども堅調に推移するとみているが、工事売上高は受注減少による下振れ懸念があるという。売上高は12%増の235億円、営業利益は92%増の19億円を見込む。年間配当予定も前期据え置きの35円(中間なし)を維持した。

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