三星ベの4〜9月期、純利益8%減 自動車向け回復も工作機械が減

20231108三ツ星ベルト

【神戸経済ニュース】工業用ベルトの三ツ星ベルト(5192)が8日発表した2023年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比8%減の35億円になった。中国の景気減速を背景に、国内外で工作機械向けなど一般産業用の需要が減少したのが響いた。半導体不足の解消で自動車生産が回復し、主力の自動車用ベルトが伸びたが、補えなかった。小幅ながら減収になったうえ、相対的に高採算の一般産業用の比率が低下したのも減益要因になった。

 売上高は1%減の420億円、営業利益は10%減の41億円だった。テレビ会議システムを通じて記者会見した池田浩社長は、新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした「物流の混乱を受けて、前期はメーカー各社が部品の在庫を積み増す動きがあり、当社の業績が押し上げられた面もある」と今期の減収減益に言及。加えて「中国では不景気が続くとみており、(三ツ星ベルトの製品に対する需要も)早期の回復は難しいとみている」と話していた。

 24年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は微増の71億円を見込む。1株あたり250円(うち中間125円)の年間配当計画も維持した。連結配当性向は今期まで100%にすることを中期経営計画で示していた。来期以降について池田社長は「成長の原資として必要な分を確保したうえで、それ以外を配当に充てる」という。配当性向の目安は、「次期の中期経営計画の中で明らかにする」と述べた。

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