阪神燃、今期税引き益1%増に上方修正 下期に部分品の販売想定を引き上げ

20231106阪神燃

【神戸経済ニュース】船舶向けの主機関などを製造する阪神内燃機工業(6018)は6日、2024年3月期の単独税引利益が前期比1%増の4億1000万円になりそうだと発表した。従来予想の2億4000万円から一転して増益見通しになった。下期に販売する部分品の想定を引き上げた。舶用以外の鋳造・金属機械加工(CMR)に比べて採算性の高い部分品の販売が増えることで、利益率が改善する見通し。

 年間配当金は前期据え置きの50円(中間なし)と、従来予定である40円(同)から積み増した。

 営業利益は前期並みの5億5000万円を見込む。従来予想は3億円だった。売上高は5%増の95億円になる見通しを据え置いた。売上高は部分品の販売予想を引き上げ、同額のCMRの見通しを引き下げたという。ただ中長期的には売上高に占めるCMRの比率は高める方針。内航船も大型化しつつあり、阪神燃が得意とする中小型船向けの主機関の需要が伸びづらいとみる。CMRでは工作機械や産業用機械の部品などを製造している。

 同時に発表した23年4〜9月期の単独決算は、税引き利益が8%減の2億2700万円だった。販売は比較的好調だが、原材料高を受けた販売価格への転嫁の遅れや、NC旋盤など大型設備投資による減価償却負担の増加などが重し。売上高は10%増の47億円、営業利益は8%減の3億1000万円になった。

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