神栄、今期純利益47%増に上方修正 食品関連が好調続く・物資も採算改善で

20231101神栄

【神戸経済ニュース】商社の神栄(3004)は10月31日、2024年3月期の連結純利益が前期比47%増の14億円になりそうだと発表した。従来予想である10%減の8億5000万円から一転して増益見通しになった。外食産業向けの冷凍食品で需要が回復するなど、事業分野(セグメント)の「食品関連」が引き続き好調に推移する見通し。「物資関連」も国内向け建築金物・資材の値上げによる採算改善が寄与する。年間配当金は50円(中間なし)と、従来予定の40円から引き上げる。

 売上高は3%増の410億円、営業利益は35%増の18億円を見込む。従来予想は400億円、13億円だった。セグメント別の売上高見通しは「食品関連」が9%増の324億円、「物資関連」が微減の40億円、「電子関連」は2%減の38億円。テレビショッピング以外の分野すべてで撤退を9月末に終えた「繊維関連」は、68%減の7億円になる。空気清浄機の需要一巡でホコリセンサーの回復が見込みづらい「電子関連」は見通しをやや下方修正したが、それ以外は予想を引き上げた。

 記者会見した赤沢秀朗社長は「米国での(フイルムコンデンサーを巡る)民事訴訟を6月にすべて終結できたことで、今後は訴訟関連損失が多額に膨らまないと見込まれることや、繊維関連で予定していた事業撤退を完了し、業績への懸念材料を低減できた」と説明。結果として「収益力を向上できたと考えている」と話していた。

 同時に発表した23年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比3.4倍の8億1000万円だった。外食産業向け冷凍食品を中心とした「食品関連」の回復などが寄与した。売上高は6%増の203億円、営業利益は18%増の9億5700万円だった。

▽関連記事

関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

広告

カレンダー

11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

広告

広告

神戸経済ニュースからのお知らせ