灘五郷の酒蔵で恒例「蔵開き」 新たな観光資源に定着するか
- 2018/01/20
- 01:58

20〜21日に小山本家酒造の灘浜福鶴蔵(神戸市東灘区)で酒蔵を一般開放する「蔵開き」を開催するのに続き、神戸市東部から西宮市にかけての日本を代表する酒どころ「灘五郷」の各酒蔵で蔵開きが相次ぐ。蔵開きは、これまでも各酒蔵ごとに恒例行事として開催してきたが、昨年10月から灘五郷酒造組合(神戸市東灘区)や地元自治体などで構成する「灘の酒蔵活性化プロジェクト実行委員会」が動き始めたことで、まとまってPRする。新たな観光資源として定着させるねらいもあるようだ。
蔵開きは主に消費者向け銘柄の日本酒を製造する蔵で、およそ年に1回のペースでPRを目的に酒蔵を一般開放し、日本酒造りの工程などを紹介する。しぼりたての日本酒が飲めたり、普段は蔵の外に出ない状態の酒が振る舞われたり、といったケースも多く、日本酒ファンの間では人気の行事になっている。ただ、これまでは各酒蔵が個別に開催しており、酒蔵の近隣住民や得意先向け行事といった色合いもあった。
まとまってPRすることで複数の酒蔵を訪ねやすくなり、実行委のメンバーで灘五郷の中心地を走る阪神電気鉄道の沿線活性化や、新たに日本酒に親しむ層の取り込みなどもねらう。日本酒は海外から関心が高まっていることもあり、観光資源として定着する可能性は指摘されていたが、訪日客を含む観光客が情報を得にくいことが課題になっている。
「灘の酒蔵活性化プロジェクト実行委員会」は灘五郷酒造組合、神戸市、西宮市、阪神電鉄の4者で構成。日本酒や酒蔵の振興を通じて地域活性化を目指す。昨年は第1弾として阪神電鉄で酒造りの伝統をイラストにしたラッピング電車を運転したほか、灘五郷の日本酒が飲める飲食店などの地図「日本酒ガールの灘五郷ほろよいマップ」も作成。すでに配布を始めた「神戸編」に続き、2月には「西宮編」の発行を予定する。
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